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Musical grammer

Scale 1. – minor scale

C minor scale

もうイッコ(ていうか3コ)の基本的なスケールがminor scaleです。3種類ありましてそれぞれ “Natural minor”, “Harmonic minor”, “Melodic mminor” といいます。
ここでは取り急ぎ次項の “Key” の解説材料としてのものなので、ざっくりと取り上げておきます。初学者はMajor scaleとそうでないもの、それ以外のもの、と覚えていく方が把握はしやすいかも、です。


Natural minor scale

Major scaleに比べて 3rd(III), 6th(VI), 7th(VII)の音がフラット – 半音低くなったものがminor scale(Natural minorといって、3種のマイナースケールの基本)です。
長短グループのディグリーが全てminor…といえればスッキリだったのですが、2nd(II)の音 M2なんですよね…。どういう経過でこう決められたのかは話せば長くなるので、とりあえず「3, 6, 7が半音低いのね!」って覚えんのがタイパがいいらしいよ。

で、インターバルを韻で覚えるなら下図なんだけど、後々のトーナリティ/調性のこと考えるなら「Majorに比べて 3rd(III), 6th(VI), 7th(VII)がフラット」のほうがオススメです。

Harmonic minor scale

Major scaleに比べて 3rd(III), 6th(VI) の音がフラット – 半音低くなったもの、またはNaturalに比べて 7th(VII)がシャープ – 半音高くなったものが、Harmonic minor scale
Chord progression(コード進行)においてはかなりキモ!なのでガッツリ解説必須ですが、現段階はざっくりとで。
この特徴的な7th(VII)の音は「トニックを導く音」という意味で “導音(どうおん)/ Leading tone / Leading note” といいます。

Melodic minor scale

Major scaleに比べて 3rd(III) の音がフラット – 半音低くなったもの、またはNaturalに比べて 6th(VI), 7th(VII)がシャープ – 半音高くなったものが、Melodic minor scale。

クラシックでは上行形がMelodicで下行形がNaturalのスケールがMelodic minor scaleで、メンドクセーことを嫌うJazzセオリーは上行形も下行形も同じ扱い、ということなのだが、これは本来Jazzメン達が自分たちの新しい音楽のために開発したつもりのスケールが、たまたまMelodicの上行形のそれと同じだった、ということかららしい。だったらHarmonicも同じく含まれるんじゃね?という矛盾がでてくるのだが…このあたりも後々。
クラシックでは上行形と下行形が変わる、ってのはよくある話(日本国国歌「君が代」もそう)なので一応把握だけはしておこうって感じですが、とりあえず「3のみが半音低いのね!」って覚えんのがタイパがいいです。

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